ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

降伏の売買でございます(:3_ヽ)_/相場への所感 + ポートフォリオ更新(2021年3月その2)

3/6の夜に以下の通り株を行いました!

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かねてからサイクル転換に備えて考えていたポートフォリオに切り替えました。…と、言ってもかなり出遅れた感、そして今更感があります。タイミング的にも金曜AMと言う底値での入替…ですが、直近の下落率を考えればもはや1日単位でどうこうの話ではないですね。

 

大きな変更なのでいろいろ書いておきますか。

 

考えはあったはずだが…

元々、グロース絶好調相場…あえて言えば「異常な状態」は長く続かないだろうな、と思ってアフターコロナに向けた銘柄(必ずしもバリューとは限りません)を検討はしていました。今回の入れ替えの"一部"はそれです。それ以外もあります。

 

もっとも、異常と言う表現を使うと「市場の今が正しい」「市場が間違っていると考えるのは傲慢だ」と言う層が出てくるでしょうから、言い換えれば「賢明ではない」「合理的ではない」「効率的ではない」とでも言い換えておきましょうか。

 

ライナスは昔から効率的市場仮説は否定派なので、いつもの事と言えばいつもの事なんですけどね。株の騰落は短期的には需給、長期的にはビジネスです。ビジネスの本質はつまり数字です。

guillemet0u0.hateblo.jp

 

数字を挙げないビジネスはビジネスと言えませんからね。「ボランティア」か「趣味」でしょう。倒れるその時まで、ずっと金を稼げないものに見返りを期待して金を託すことは馬鹿げていますから。

 

もちろん今まで上がってきた株がいつまでも金を稼げない銘柄だ、と言いたいわけではありません。稼げると期待しているから買うのでしょうね。ただしその期待値と言うのは論理的なものなのか、将来性はよくわからんけど話題に飛びついてるだけなのか。

 

まぁそれはさておいておきましょう。

 

WHFに限らない成長市場へ

最近特に注目していたのは産業向けAR/VRやIoT関連ですね。これはコロナから立ち直り、シクリカル銘柄が好調になれば数字を伸ばせるかな、ということで大注目のテーマでした。これについてはまた別で書きますか。ただ直近は、そういうこととは関係なく、ちょっと「テーマ性」で市場の期待が先行しすぎていたのかもしれませんね。そういった意味では、この金利の急上昇がなくともシュリンクする機会はあったかもしれません。

 

でも長期で成長を待てるテーマでもあるかなと。短期でも稼げるかもしれんし、長期で持つこともできる銘柄たち、と言う甘えはありましたね。本来、それならPTCと既にモートもあり幅広い成長も期待できるUだけで十分でした。ファンダが酷い銘柄も多いので普通ならまず買わない銘柄もありながら、そんなこと言ってると逃す「異常な状態」だったからとツッコんで抱え過ぎたようです。

 

「銘柄選定」よりも「タイミングと油断」が命取り

何より問題だったのは「リスクを取った次はドローダウンを食らっては意味がない」と言いながら、自分自身がドローダウンを食らったことです。

 

金利の急上昇については具体的な時期や進行具合までは予想できていませんでしたし、そもそもそれ自体は難しかったでしょうから、まぁ良いでしょう。

 

それよりも前述の通り「賢明ではない状態」が正常化され賢明な方向への動きを見ておきながら、つまりドローダウンからの逃げ場であり、期待していたPFの入れ替え時であり、待ち望んだ「賢い状態」でありながら

 

「どうせまた馬鹿げた相場に戻るだろう…」

「金余りで上がったにせよ、まだまだ金は余るんだろ」

「これだけファンダやバリュエーションを無視してきたんだ」

金利上昇によるバリュエーション切り下げなど意に介さないんだろ」

「これで揺れちゃ底値売りになりかねんな…」

「またイベントで反転の可能性もあるし」

 

と、異常と捉えてきた状態を都合よく肯定していたことですね。

 


 

 

課題に対しどう対処するか

さて、損切りできず、ズルズル引きずる人間の心理として「温めてきたのだから…」「ここまで待ったのに…」「失敗したくない…」と言う現実から目を逸らす逃避が起こります。米国株の場合はこれが功を奏することも多いので、一概に悪いとは言いません。

 

ただ、今回私の場合はこれが大きな失敗でしたね。私の場合は上記のようなネガティブな逃避と言うより、楽観によるものでしたが、結果としては同じでしょう。

 

想定と異なる状況になり、課題が浮上して尚「事なかれ」であろうとするのか「積極的な行動」をとるのか。現在は結果論としてここまで大きなダメージを受けたので「早々に動いておくべきだった」と言えるわけですが、もちろん早々に動いた結果大失敗だったケースもあるでしょう。

 

年初ピークからリターンを40%近く失っている状態なので、もしこれを「取り戻そう」とするのなら、インデックスに大きくアンダーした状態から、アウトしたいと考えれば、取るべき行動は「さらに極端なリスク選好」です。

 

レバレッジを掛ける、大中小と広く分散していた銘柄から小型グロース1本に絞りリバウンドに賭ける、大きなリスクを取って成功を収めれば、ここまでの失敗は全てチャラにできるでしょう。「成功を収めれば」ですが。

 

成功からは遠ざかる降伏の売買

今回の売買は失敗を取り戻すためのものではありません。どちらかと言うと降伏による売買で、方向性が判らず自分には適切な対処が難しいと感じたので「ある程度どちらに動いてもいいように」と言う逃げの組み換えです。守りに入った時点で成功からは遠ざかっているでしょう。

まだまだグロース寄りですが、このポートフォリオで短期的に爆益となるビジョンは見えませんね。大幅な差がついた今からコレでは、今年、来年はインデックスに対しアンダーパフォームが続く可能性も高いかなと思っています。

 

勝つためには攻めるべきでしたが、ムキになって勝てる喧嘩とは訳が違うので出直します。兼業ですからそのうち本業収入で元手が増え、自分が得意と感じる「好転のチャンス」が訪れた時に改めて勝負すれば良いでしょう。すぐその時が来たらまた頑張りますし、なかなか来なければそれまではバランスを取りつつ生き残ろうと思います。

 

オマケ・売買理由

まず、MSFT,GOOGL,AAPL,AMZNをQQQにまとめています。これらはあまり短期間で大きく動くことがなくなってきていること、GOOGLとAMZNの1株が高く買い増しやリバランスがしづらいので、機動力を上げるためにもQQQを採用しました。他のNASDAQ銘柄の割合も大きいのですが、そこはPFの役割的に元の4銘柄も「爆益ドライバー」ではないので、長期的成長の基点として矛盾はないでしょう。これは元々予定がなく、個別100%を継続しようと思っていたのですが、今回の急速なドローダウンで機動力の低さが判断を鈍らせるなぁと痛感したので思い切りました。

 


 

 

VUZI,DDD,TDOC,ADSKは売却です。VUZIは以前も書いた通りファンダが良くなく、競合も多くなっていく市場と言うことで長期的に不安感があり。短期的には挙げやすい(と言うかボラが高い)ことと、ARK購入と言うことで資金が集まりやすいかなーと期待したんですが甘えでした。DDDは超ジャンピングキャッチでかなりのマイナスだったのでめちゃくちゃ遅い損切りです。また様子を見ます。TDOCは成長に時間がかかりそうなのでこちらも様子見。ADSKはQQQに含まれていることと、VR/ARに向けたソフトウェアの割合が多いのでカットで。

 

MCDとGRMNはかねてからアフターコロナ銘柄として考えていましたし、サイクル転換でも有効かなと。Tはサイクル転換対策ですね。こういう「円安株安で買いたいけどドルを得にくい」状態が長期化した場合に、cashcowは割安となった成長株を仕入れるための資金調達には使えるでしょう。反転を見てから現金化しても良いですし。

 

PTC、U、NOWは成長期待で握力も強い3銘柄です。NVDA,QCOMはQQQと被ってますが、半導体銘柄として割合多く持っておきたいので個別でもホールドです。ただ、被りを考えて割合はもう少し控えたいですけどね。追々検討します。

 

KOPNは…迷いますねぇ。小型グロースで流れ的には手放してもいいのですが、デバイスの進化に期待しているので金額は落としつつも様子見でホールドしておきます。

 

 

さて、いつもの記録に戻ります。

 

 【購入後】月間騰落率は直近1ヶ月分取得

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Unityは買い増していきたいですが、ロックアップがあるはずなので探り探りです。

 

 

現在の保有銘柄の比率です。

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SBI証券ポートフォリオ画面です。

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上記銘柄買付のタイミングでVTIを買っていたら…と言う比較です。

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個別株PFは回転売買回数が多いので、評価額-含み益=パッと見の投入額は個別株PFの方が大きく見えますが、総買付資金-総売却資金ではほぼ同等です(手数料は1株価格の差で数百ドル程度差はあります。)

 

現時点のリターン比率です。

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酷いもんです(:3_ヽ)_ww

 

(3/6時点)

ライナスPF:22.13%(前回比-10.58%)

VTI:33.78%(前回比+0.59%)

差:-0.48%→-11.64%

 

 

最早致命的なレベルでアンダーパフォームですね。サイクル転換、セクターローテーションに乗り遅れた末路です。サイクルを注視しておきながら判断が遅かった結果ですね。左近次に怒られます。

 

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自分の頭で考えて、自分の判断で素早く動けるようにならなければ…

 

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イージーな相場環境に甘えてましたね。

日本株ではあれほど失敗したのに…

guillemet0u0.hateblo.jp

 

未熟を再確認です。
 

 

それでは今日はこの辺で。

明日も大吉☆(。>ω<)b

 

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