ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

【補足記事】「安易な10種の弱点わかってる?」記事への補足

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ライナスです。

 

先日上げた↓の記事で、

guillemet0u0.hateblo.jp

 

「投資初心者でよくわかりません…」と言うコメントをいただいたので簡単に解説していこうと思います。ツイートにリプしても良かったんですが、長くなりそうだったので記事にしました。

 

ちょっと質問しただけなのに、いきなり20個近いリプが来たら「オタク特有の早口でまくし立てるヤベー奴」みたいに思われてリムられそうですからねꉂꉂ(ˊᗜˋ*)

 

まず、バフェット太郎氏のポートフォリオと運用ルールの詳細は御本人のブログを読んでいただきたいと思いますが、概要だけ書くと「特定の高配当銘柄の10種を10%ずつ組入れ、毎月組入れ比率が一番小さい銘柄に50万円投資する」と言うものです。

buffett-taro.net

 

で、ブログやツイッターを見ているとこの投資方針を真似て、「私が選んだ銘柄の10種を10%ずつ組入れ、比率が低い銘柄を買い増しリバランスしていく」と言う方が結構いらっしゃいます。買い増し金額がマチマチなのでここでは取り上げません。これに対して「本当にその方式で大丈夫?」と言う警鐘を鳴らすための記事だったわけです。

 

均等配分とは上記の通り、10%ずつ同じ割合で保有していることを指しています。S&P500などに採用されている時価総額加重とは時価総額の大きさに比例して組入れ比率を変える方式です。詳しくはWikipediaをご参照ください。

ja.wikipedia.org

 

ウォーレン・バフェット氏がS&P500を推奨していることや、過去のリターンを見ればS&P500は多くの機関投資家に勝るパフォーマンスを出していること、広く分散されリバランスの手間がないことからS&P500は「一つの最適解」とされています。バフェット太郎氏もインデックスを批判しておらず、「S&P500でも積み立てておく方が賢明です」的な言い回しをしていたはずです。

 

極端に時価総額が異なる銘柄を均等配分で組入れることは、この「一つの最適解」と言われるS&P500の時価総額加重と大きく異なる組入れ方なのでそのことは理解した上でポートフォリオ組んでいますよね?と言う内容が前半部分でした。

 

繰り返しますが、私は時価総額加重が絶対正義と思っているわけではないですし、もしインデックスを上回る成績を目指すなら、必ずしも時価総額に従うだけでは難しいと思っています。小型株の方が成長率が高いことも多いので、「意図してそうしている」方は全然問題ないと思います。

 

 

 

どちらかと言えば後半部分が本題で、元記事でしっかり例を書いていましたが、無配銘柄と高配当銘柄で同じトータルリターンだったと仮定した場合の株価推移を表にしてみました。

 

元本100ドル

年間トータルリターン5%

無配株はキャピタルで5%

高配当株はインカムで5%

の想定でいきます。

 

まずは配当再投資なし。

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こんな感じになります。

順当に配当再投資すると…

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こんな感じになります。

 

株価、って表現ちょっとおかしかったですね。「評価額」の間違いです。税金分高配当銘柄のリターンが低く見えますが、まぁ…それは本題じゃないです。

 

次にバフェット太郎氏方式です。組入れ比率が低い方に「10ドルずつ」固定で買い増ししていきます。買い足した部分を黄色にしています。

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案の定、配当株ばっかり買うことになっています。 

1年目 105vs100で高配当に+10

2年目 110.3vs110で高配当に+10

3年目 115.8vs120で無配に+10

4年目 132.1vs120で高配当に+10

5年目 138.7vs130で高配当に+10

6年目 145.6vs140で高配当に+10

7年目 152.9vs150で高配当に+10

8年目 160.5vs160で高配当に+10

 計算しやすいように月間ではなく年間で出しているので本家とはやや異なるかもしれませんし、元記事でも書いた通り何年もトータルリターンが同じと言うことはあり得ないので机上の空論にすぎませんが、無配グロースと、高配当バリューを混在させた場合こういうことになるわけですね。

 

より厳密に比較するなら「無配株の組入れ割合」と「高配当株の配当再投資後の組入れ割合」で低い方を買い足していくのが最適なのかもしれません。税金分高配当株が不利かもしれませんので、「税引き前配当金額を再投資した後の割合」が最適でしょうか。ここまで行くと手軽さがないですね(;´Д`)

 

ちなみに上の表はどっちのリターンが優れてますよ、と言う話ではないです。高配当銘柄も増配をしない仮定になってますので、繰り返しますが現実的なシミュレーションではないのですが、「配当再投資」と言いつつ固定金額買い増すだけでは、配当利回りの差やグロース・バリューの混在によって「バランス悪いリバランス」になっちゃう可能性は理解した上でポートフォリオ決めましょうね、って話でした。

 

元の記事で腑に落ちなかった方も、今回の記事で「あーなるほどね!」と思っていただけたら幸いです。まだわからない部分があればコメント、ツイッターへのリプライお願いしますヾ(*>ω<*)ノ

 

合わせて読みたい記事のリンクも載せておきます。

siegeljiro.com

 

yuma-money.com

 

siegeljiro.com

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は大吉☆(。>ω<)b

 

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