【2/6更新】MyPFとビジョンについてまとめ
2020/11/26 AMWLを売却しPTCを購入したので一部修正
2020/12/06 FSLYを売却しSWKSを購入したので一部修正
2020/12/18 TSLA,NEE,SWKS,XLNX,VZを売却し、AAPLを買い戻したので一部修正
2020/12/24 Tを売却したので一部修正
2021/2/6 更新忘れてました。
SQ、AKAMを売却し、VUZI,NNOX,KOPN,を購入したので一部修正
2021/3/3 ゴチャゴチャしてきたので、また別の記事で整理して書きますm(_ _)m
ライナスです。
ライナスPFについて全体像を統括的に書いておこうと思います。
テーマは「DX」です。まだお読みじゃない方は以下の記事参照ですね。
保有銘柄一覧です。
「ライナスの注目ポイント」でほぼ書かれちゃってますが…いくつかに分けて見ていきます。
保有銘柄
MSFT、AMZN、GOOGL、AAPL
GAFAMから4社です。
それぞれセクターは異なりますが、本業?としてMSFTはソフトウェア、AMZNは小売(EC)や物流、GOOGLは検索エンジンや広告、AAPLはデバイスとそれに連携するサービスなどのビジネスを持っていますね。
細かい魅力は挙げて行けば沢山あるものの、各社クラウドサービスや広いエコシステムを擁していること、それぞれの本業で多くのシェアを獲得していること、そこからビジネスを広げて「安定性」と「成長性」が両立出来ていることでしょう。
例えばGOOGLであれば検索エンジンから多くのWebコンテンツに誘導が出来てしまいます。食べログのような飲食店検索(地図連携も)、通販、投資情報、動画コンテンツetc…「検索」を入り口に自社コンテンツを優先して表示する事で、膨大なファネルをビジネスに活かすことが出来ます。また、各種Googleのサービススイーツと連携もできますし、現在はイマイチパッとしませんが(?)Googleもスマホやスマートスピーカーなどのデバイスもありますし、ChomebookなどのPCもありますから、ここからさらに連携強化もできます。これは強力すぎて独占禁止法にひっかかるのも止む無し感ありますね。
Amazonであればここは通販サイトやプライム会員が入口になります。購買履歴、商品検索履歴、動画や書籍から興味のジャンルを誘ったり、住所などの情報を保持し、物流網もあります。また、こちらもアレクサなどデバイスもありますからGoogleがWeb上での連携重視なら、Amazonはリアルも含めた連携重視でしょうか(ライナスのイメージです)。
Appleはこの入口がデバイス中心となりますが、HW系ビジネスはコモディティ化しやすく、現在はブランド力で何とかしているものの、広がりを見せづらそうだな、と思って売却してしまいました。
…が、自社半導体路線に切り替えてきましたね。高性能低価格高付加価値となれば、閉じたエコシステムでもしばらくは戦えるでしょう。ブランドと言う「嗜好」の観点でも、コスパと言う「合理性」の観点でも、選ぶ理由があるからです。
ちなみに、MSFTはBtoC分野においてGoogleやAmazonより弱そうだなと感じています。パソコンやオフィスなど皆様に慣れ親しんだ製品も多いのですが、そこから広がりを見せているか…と言われると…個人的にはイマイチな気がしてます。逆にBtoBでは存在感があります。ユーザー向け製品でもXRデバイスやsurfaceなど製品自体はいいんですが、シェアはイマイチですね…。
NOW
サービスナウです。この企業はサービスが提供する領域(やれること)が広すぎて、調べれば調べるほど実態が掴みづらいと思います。私のイメージを言えば「ビジネス・組織運営のデジタル化」を推進するものだと考えています。公式では「ワークフローのデジタル化」をキャッチとして使っていますね。
企業が行う様々な「管理」にDX化をもたらす企業だと思っています。場所を問わないクラウドのメリットを活かし、「Anywhere Operations」を実現するために必要とされる企業だと考えています。
↓NOWに関する記事はこちら
U
WFHから解放されても「娯楽」として根強い人気を誇るゲームの市場はこれからも伸びると思っています。もちろんそこでUnityがどこまで使われるか、と言う観点も重要ですが、今のところこの点においてはネガティブではありません(常に最優位と考えているわけでもないです。競争しながら成長するかなと)。
後はVR/ARの分野で存在感を発揮してほしいですね。むしろ私個人としては、今後はこちらに期待してる、と言っても過言ではありません。M/Aも積極的ですから、ビジネスポートフォリオ/エコシステムを上手く広げてくれることに期待しています。
2021/2/6
決算は悪くなかったものの、期待が先行しすぎた事と、ガイダンスの弱さから売られていましたね。Uを短期銘柄、ただのゲーム株、WFH銘柄と捉えている人はここで売るでしょうし、売っておいた方が良いでしょう。その観点では短期的に期待できません。
上記で記載したVR/ARの巨人となっていくことに期待するのなら、今回の下落を含め今後下がったところは押し目だと考えています。ロックアップもあるので、バランスを考えながら保有株比率は調整していきたいと考えています。
PTC
CAD関連で老舗のPTCです。最近はXRやIoTに力を入れています。10月末頃には自動化ソリューションによるDX分野に注力するロックウェル・オートメーション(ROK)とも提携を強化しています。XR分野は大きな成長を見せる市場と考えています。PTCのIoT/XRとROKのFAを活用したDXビジネスに期待したいところです。
2021/2/6
今のところ一番保有比率を高めたい銘柄です。決算も良く、IoT/XRと成長市場、産業とのDXによる顧客の成長回帰など期待できる要素が多いです。時価総額もそこまでではなく、成長余地を持ちつつ業績も好調と期待の銘柄ですね。
MA
FinTech企業ですね。MAは安定した先行者、大型企業として保有しています。
個人的にFinTechは「全く新しい市場」と言うものが作りにくく、表面的には異なる体系のサービスでも、最終的には「消費」「決算」「送金」など既存のパイを食い合うことになると思っています。
そのような行動がどれだけ伸びるか=市場が伸びるか…だと思いますが、これも新興国の成長に期待ですかね。景気で増減あれど、先進国だけは「大きなうねりのボックス」になるのではないかと。とは言え、世界的に見れば市場自体がシュリンクすることも考えにくいので、競合の動向、シェアに注意しつつ投資をしていきたいと考えています。
NVDA
半導体銘柄です。強力なGPUと、Mellanoxから買収したinfinibandを保有するNVIDIAです。AIの話題は徐々に落ち着きを見せ、価値の無いAIへの過剰な期待から、真に価値のあるAIの実用化に移行していくと見ています。データセンターのみならずエッジデバイスでも半導体の重要性が高まっている事から、引き続き成長が期待できるでしょう。
NVDAは半導体企業の中でも強力な製品群を持ち、AI市場、IoT市場の成長と共に業績が向上していく企業だと考えています。
TDOC
遠隔医療銘柄です。デバイス連携で強みが一層深まったTDOCです。遠隔医療分野はアフターコロナ(ポストコロナ)においてもバリューを持っていると考えています。
ただ、個人的に「遠隔診療」だけでは大した価値はないのかなと。便利ではありますが、参入障壁が低いんですよね。競合も多く、サービスの使いやすさ・金額と言う「覆しやすい」要素以外で独自の優位性を感じません。
ここにデバイスによる自動チェック、AIによる分析、電子カルテとの連携、医者によるコメント、電子処方+物流による医薬品の準備(残量も管理出来たらよいですね)、投薬…こういった「一連の処理」が自動化出来てこそ真価を発揮すると思っています。
私の周りでも高血圧、糖尿病、心疾患により「一人になるのが怖い」「迂闊に外出できない」と言った不安を抱えてきた人がいました。自然に考えればこの人たちの日常を、医師が常に支えるわけではありません。家族なり、ヘルパーなりが付き添い、病状が悪化したら服薬介助を行ったり、緊急性が高ければ救急車を呼んだり…となるでしょう。
つまり、スポットで必要な「医師」を遠隔で提供するサービスではなく、病人が安心できる「日常」を提供するのが遠隔医療…healthtechの真価かなと思っています。
どの企業がここにいち早く到達できるか、ですが、正直、物流や独自のAIデバイスを持つAmazonや、ウェアラブルデバイスに強いAppleに分がありそうです。これらの企業が参入する事で潰されてしまうのか、これらの企業と提携し一気に勢力を広げるのか、成長企業にとってはややドキドキ感のある分野かな、と考えています。
…なんて書いてましたが、案の定、Amazon参入来ましたね。
MCD
オールドエコノミーでありながら、DXに積極的な投資を行う外食産業企業です。外食産業そのものの市場は成長しにくいかもしれませんが、コロナで脆弱な飲食店が撤退したこと、そしてDX推進により市場のパイを奪いつつ、需要予測など内部改善も行えるであろう企業として期待しています。
VUZI
シード枠です。波が荒れた場合、短期で切るか、成長期待でホールドするかは要件等ですね。VUZIはスマートグラスの企業でAR分野において様々なエコシステムを持っています。リモートトレーニング、医療、ドローン、倉庫の在庫管理など、DXに向く製品を持つ老舗なのですが、財務はボロボロです。
シナリオは多くあり、VUZIのスマートグラスが様々なビジネス/サービスで活用されるポジティブなものもあれば、買収される(これもポジティブ?)、競合の多い分野なので競合に押し負ける、そもそもスマートグラスがそこまで流行らない…などです。
KOPN
こちらもシード枠です。VUZIとやや被っていますが、XRデバイス向けの小型ディスプレイを作っています。VUZIの場合はVUZIの製品が売れるか…ですが、こちらはKOPNのパーツを使用している企業が増えるか&その企業の製品が売れるか…
と言うことでVUZIよりやや「根っこ」を押さえる形に近いですね。年間の株価成長率は恐るべきものなのですが、それ故にドローダウンを警戒する必要もあります。面白い企業ですが、勝ったタイミングが最適だったとは思っていません。
NNOX
こちらもシード枠です。イスラエルの企業で、安価なCTスキャンなどを取り扱っています。X線も低暴露とのこと。発展途上国ではローコスト化は重要なポイントでしょうし、クラウドサービスによる電子カルテとの連携など、次世代医療との相性も良さそうだなと思っています。
医療分野は詳しくないのですが、デバイスの進化による産業の革新…と言う観点で持っています。期待はしているものの、あまり綿密な分析はできてない(私の業界知識ではできない)のがネックでしょうか。
売却済銘柄
AKAM/FSLY/VZ/T
一旦利益が出ている安定志向の企業に投資したかった事、エッジコンピューティング成長の方向性に迷いが出たことから、FSLYを売却しました。また、TとVZは5Gインフラに掛かるコストが想定以上に高く、ROIの確保が難しくならないか?と言う懸念、Tは連続増配がストップしたことなどなどから売却し、通信銘柄の比率を下げています。ただし、再エントリーする可能性もあります。
「迷い」に関しては以下の一連のツイートをご覧ください。
1/4 俺もエッジコンピューティングはすごく期待してる。2025年の市場規模はそこそことは言え成長率はとても大きい。
— ライナス⚡( ´ᾥ` )🍆米株仮面🇺🇸 (@guillemet0u0) 2020年12月5日
ただ、 $FSLY や $AKAM もそうなんだけど今までCDNでやってた企業の提供するエッジコンピューティング/エッジクラウドがどこまで盛り上がるのか、評価が難しい…
2021/2/6
記載の通り一旦OUTです。決算次第では大きく上げてしまう可能性もありますが、通信企業、CDN企業共に緩やかに継続成長していく分野だと思うので、再エントリーの可能性も高いです。
エッジコンピューティング期待です。FSLYやNETでも良かったのですが、安定感ある老舗としてAKAMを選択しています。財務健全ですしね。
ネットワークはここまで上げたあらゆるテクノロジー…クラウドでも、ECでも、Anywhere Operationsでも、Fintechでも、healthtechでも必要になる社会のインフラです。「電気・ガス・水道・通信」が生活インフラと言っても過言ではないでしょう。テレビ?草
通信そのもの、または通信を有効活用するためのサービスをビジネスポートフォリオとしてもつこれらの企業は、今後も安定して成長していくであろう市場のプレイヤーです。一定の規模になると新規参入の障壁が高まるのも良いですね。ただし設備維持のコストも高いので、負債は大きくなりがちです。
老舗故に急激な値動きはしないでしょうし、相場次第では他銘柄の購入資金を捻出するために一度売却する可能性も高いです。そして売却したとしても、再エントリーを検討する可能性も高いでしょう。
NEE
ポートフォリオのディフェンシブ枠でした。バイデンの政策的には持ってても良さそうでしたが、資金効率とポートフォリオ整理のため売却しました。安定志向なポートフォリオに戻す場合は買戻しの可能性ありです。
TSLA
既存の自動車市場に対して、自動運転、EV+バッテリーがパイを奪うことに期待しているというより、自動運転技術の開発力や実績(ソフトウェア)を活かしたエコシステムの構築や、自動運転車を活かした新規ビジネス(市場開拓)に期待しています。
ただ、それを言ったらUberやLYFTなど、既に「自動車を使うビジネス」をやっている企業に期待すべきかもしれませんね。直接自動車を使うビジネス(企業)に投資をするのか、自動車を使うビジネスが伸びれば、拡大する市場で採用されうる製品や技術を持つ企業に投資するのか…の差でしょうか。
UberやLYFTは先行者であるものの、まだあまり参入障壁が高いと思えないのでややネガティブです。これからシェアやサービスを広げる中でさらにバリューが高まるかもしれませんけどね。EVも自動運転も競合争いは熾烈だと思うのでそこは懸念しています。S&P500に採用されたとは言え、EV市場の覇者になれるかはどうかはまだ先かなと(そもそも市場も成長中でパイが広がっていきますからね)。
…と思っていましたが、もはや市場はEVバブル状態ですね。数字が伴ってない上でのここ最近の上がりは、私個人のビジョンとそぐわなくなってきましたし、EVの観点で高値を追うつもりもないのでS&P組入れ前に売却しました。警戒すべきは「バブル」ではなく、「バブルの終焉」であることを考えればまだまだ伸び続けるかもしれませんけどね。
ちなみにEVが復旧しない、と思ってるわけではありません。普及していくことでしょう。ただ、市場評価は普及することを織り込みすぎている(あるいはそんなことどうでもいいからとりあえず上げている)と思っているので、本質的価値と株価の妥当性を獲得するにはどれほど待てばいいのやら…と言った感じです。推移次第では再エントリーの可能性もあります。
XLNX
FPGAとsolarflareから買収したSmartNICを保有するXilinxです。XilinxはAMDに買収されるようですが、シナジーを発揮しながら頑張ってほしいですね。
…と思っていたのですが、勤務先がAMDとの関わりが非常に強く、公開前情報にアクセスできることが判明したのでポートフォリオ整理も兼ねて売却しました。インサイダーを気にしながら取引タイミング測るの面倒なので…(;´Д`)
SWKS
アナログ回路を手掛けるSWKSを購入しました。スマートフォンやIoTデバイスに採用されています。外部との接点となるエッジ(デバイス)には人間が理解できるアナログな「出入口」が必要で、機器のデジタル化が進むとともに、セットで採用されていく半導体だと考えています。他銘柄と比べ長期で握るかどうかは怪しいですが、成長市場からの需要を受け伸びそうかなと。現状SWKSはAppleへの依存度も高いですし、規模で勝るTXNと迷いましたが、成長市場への入りこみ具合から一旦SWKSチョイスです。デジタルチップのQCOMとも迷いました。
…買ったばかりでしたが、Appleの自社半導体路線を警戒&ポートフォリオ整理も兼ねて売却しました。おそらくデジタルの半導体(つまりQCOMの製品)が先になるでしょうから、アナログ回路のSWKSはまだまだ安泰だとは思うんですけどね…懸念を抱きつつ無理に握る事もないな、と言うことで。
AMWL
上記メガテックの参入懸念、テレヘルス中心では競合優位性が読み切れないこと、業界への理解の甘さ、赤字を広げるという決算ミスも考慮しAMWLは売却しました。売却後、追記次点ではAMWLは大きく上げているので失敗だった感もありますが、TDOCは継続保有しているので遠隔医療業界は引き続き注視していきます。
SQ
相場云々とは関係なく、個人的な理由で売却しました。
おまけ:ライナスの握力ランキング
現時点での各銘柄保有に対する握力です(2020/12/24修正)
1:PTC
2:NOW
3:U
4:GOOGL
5:AMZN
6:AAPL
7:MSFT
8:NVDA
9:TDOC
10:MA
11:MCD
12:NNOX
13:VUZI
14:KOPN
しばしば繰り返してますが、WHF銘柄かどうかはぶっちゃけ気にしていません。むしろこれらはDXを推進するキッカケとして、私が保有する企業の成長の起爆剤だったと言えるでしょう。金利やら成長鈍化懸念やらで一時的に下げる銘柄もあるでしょうが、私にとっては魅力的なビジネスを持ち、魅力的な市場で戦う企業の長期的な成長を疑う余地はありません。
下がったら下がったで買い増ししつつ、5年後、10年後に答え合わせと行きましょう。
ただし!!!
懸念しているEVや遠隔医療のように競争が激しい市場の銘柄は…そもそも優位性を築けず、競合にあっさり負けて市場を追いやられそうならサクッと売ります。また、実態に伴わない(安定して長続きしないと思われる)ものも一度離れる可能性も高いです。
長期的なビジョンに自信はありますが、ビジョンに沿わなくなった銘柄を持ち続ける意味はありませんので…
それでは今日はこの辺で。
明日も大吉☆(。>ω<)b
応援ありがとうございます。
励みになります!╭( ・ㅂ・)و