【寄稿】【米国株】クラウド事業と成長率の注意点
ライナスです。
The Motley Fool Japanに寄稿した記事が掲載されました。
実はこの記事はエンジニア的には頷ける内容でありながらも、投資家的には判断が難しいところだったのではないかな…と思っています。
というのも、SEからすればOracleのように「顧客を獲得し、他に乗り換えにくいワイドモートさを築き上げてからソフトウェアライセンスをドンドン値上げしていく」「Oracleクラウドで使えばオトク」と言う2つの選択肢のどちらかを(実質)迫られることはすごく迷惑なわけです。
しかし、投資家からすればソフトウェアを他ベンダーのクラウドで使おうするとラインセンス収益が上がり、それを嫌って自社のクラウドの顧客が増えれば、それはそれで利益率も高く、良いビジネスになります。
ただ、ライナスが懸念しているのは景気が傾いたり、サブスク型のSaaS活用で自社向けアプリケーションの活用が減った場合(つまり企業のITへの投資の形が変わった時)「力のないシステムエンジニアは淘汰される」わけです。
そして「力のあるシステムエンジニア」は特定のソフトウェアに頼らずとも、どんどん新しい技術や知識を身に着け、より時代に最適化された開発をしていくことができます。
こうした、コストが高くIT投資にネガティブな時期には嫌気され、過去の遺産(コードや全盛期の技術)にしがみ付く人たちにだけ需要がある製品になるとしたら、そこからの客離れは必至です。Oracleは今のやり方で未来があるのか個人的には疑問ですね。
また、IBMのような運用やコンサル、政治で…と言うのも時代に逆行しています。今やクラウドはパブリッククラウドにせよプライベートクラウドにせよハイブリットクラウドにせよ、運用の集約化により不必要な人的リソースを減らし、コストをIT資源に集中するように動いています。
様々なソフトウェア・デファインド…例えばHCI、SDS、SD-WANなどの製品が登場、進化する中で、多くの製品、サービスは合理的なコスト・品質・信頼性が求められています。
Azureもソフトウェアの頼る部分が大きいものの、こちらは過去の遺産に頼るエンジニアを縛るというより、ビジネスにおける利便性の観点から選ばれる部分も大きいので判断はやや難しいところですね。
ホルダー故の贔屓があるかもしれませんが、MSFTの場合は今現在と言うより、自分にとって代わるかもしれない競合が登場した後の動きが重要になりそうです。
ではでは今日はこの辺で。
明日も大吉☆(。>ω<)b
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