ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

【テクリテ連載】SaaSはなぜ儲かるのか【第五回】

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テクリテ連載第五回です。

お題は「SaaSはなぜ儲かるのか」です。

 

まずはテクリテ連載についてご一読ください。
guillemet0u0.hateblo.jp

 

今回はキャッチーなタイトルですね(笑)色々書くことを考えていたのですが、技術的な内容は外部サイトに飛ばします。と、言うのも、SaaSについて詳しい情報がBoxilと言うサイトに色々まとめられています。その中でも以下の記事がとても詳しいです。

boxil.jp

 

技術寄りで結構ディープな記事ではありますが、40%ルールやIPO関連、料金体系、トレンドなど、投資家目線でも覚えておくべき内容が網羅されています。抜粋、引用でまとめなおそうかと思いましたが、素晴らしい記事なのでそのまま紹介しました。私の手で劣化させてはもったいないですからね。

 

ディープダイブしたい方は上記記事を是非読んでみてください。そうしたら私はもう書くことが無いですꉂꉂ(ˊᗜˋ*)と、言いたいところですが、私お得意の「パイ」の表現を交えつつ、サクッとまとめて書いておきます。

 

 

まず一つ、ソフトウェア開発は儲かる、と言うことです。もちろん売れれば…と言う前提付きではありますが、Oracleは未だにクラウドよりソフトウェアで稼いでいます。※OracleDBはSIerからしたら「ミドルウェア」でしょうし、 表現的には「アプリか?ミドルか?」となりそうですが、 あえてどちらもさしています。広義でソフトウェア、です。

 

個々に見ると開発系の企業もピンキリではありますが、「ソフトウェア」と言うマーケットは稼げるわけです。何故なら多くの企業のビジネス上の課題や、ワークロードの改善にはソフトウェアが直接的に作用するからです。

 

多くの企業はビジネスにおいて課題を抱えています。作業の難易度、効率、情報の保存、人材不足…多くの課題はITの力で解決してきました。

 

こうしてビジネス課題をテクノロジーで解決する場合、多くのケースではソフトウェアが必要不可欠であり、どれだけ市場や技術が成長しても、ビジネス課題が尽きない限り新たなソリューションが求められます。そしてビジネス課題が尽きることなどありえないでしょう。

 

ソフトウェア市場は成長していく、と言うことです。

 

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しかし、ソフトウェアを活用するにはシステムが必要です。従来型のシステムの場合、HWを購入し、基盤構築を依頼し、その上でソフトウェアを動かし、基盤の運用を行い、ソフトウェアの更新を行い…とコストがかかりました。

 

さらにそこまでしてソリューションを導入しても、現場にマッチしなければ活用具合もイマイチで、せっかく膨大なコストを費やしても無駄遣いに…それを避けるために検討に時間がかかったり、開発側に無茶な仕様変更を訴えてSW企業がブラック化したり利益率が低下したり…と、課題を解決するための開発・導入作業で、売り手も買い手も課題を抱える負の連鎖もありました。

 

 

 

しかしSaaSは買い切りではありません。ソフトウェア自体をサービスとして使い、気に食わなければ解約できてしまうのです。ハードウェアの購入、運用も必要ありません。

 

例えるなら、従来型のソフトウェア+インフラは、社用車を一発購入で全社展開するイメージです。乗りづらくても我慢するか下取りするか…であり、車検や税金も自分で納める必要がありました。

 

そしてSaaSはレンタカーみたいなものでしょうか。気に入ればそのまま使い続けるだけですし、気に入らなければ車種を変えればいいわけです。借りてるだけなのでメンテナンスも保有企業側です。

 

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まとめると、ビジネス課題の解決に直結しうるソフトウェア市場は成長を続ける要素があります。従来は課題解決のためのソリューション導入に大きなイニシャルコストとリスクが伴いましたが、SaaSによりローリスクでマッチするものを選べ、運用も簡単であるため導入しやすくなりました。

 

ビジネス課題の数だけソフトウェア導入の「パイ」が増え、更に従来型のソフトウェア市場からSaaSにシフトすることで、SaaS市場のパイはどんどん増えているのでは、と考えられます。

 

繰り返しますが、個々のソフトウェア企業の業績ピンキリです。スタートアップで大成功を納めた企業もあれば、期待に反し消えていってしまう企業もあることでしょう。

 

しかし市場全体で見れば成長し、成功した企業は更に目立つので、そこにフォーカスを当てれば「SaaSは儲かる」、となるわけです。実際軌道に乗ったSaaS企業は利益率も高いですしね。…と、こんな感じですかね。冒頭のBoxilの記事と比べるとペラペラな内容でした(;´Д`)

  

次回は「ビッグデータの活用」についてです。 記事中で疑問、質問、異論、反論あれば歓迎です。コメントでもツイッターでもどぞどぞです。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は大吉☆(。>ω<)b

 

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