ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

災害から愚かさを学ぼう

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ライナスです。

 

台風19号大変でしたね。ライナスは関東在住なので避難勧告が出され、大事を取って避難していました。ツイッターでも様々な情報、意見が錯綜していましたが、今回の件で思ったことをいろいろ書いていきます。

 

内容は過激です。

そして長いです。

最後にオチあり。

 

1.多角的視点を身に着けよう

ツイッターバカ発見機と言ったものですが、今回も多かったですね。考えが浅はかな方々。まぁデマを流す連中とかそういうのは論外なので置いておいて、いくつか例を挙げますと…

 

「非常時なのにホームレスを受け入れない!酷い!」

「ペットも家族なのに!受け入れてくれない!酷い!」

「災害時なのに働くなんてブラックやば!!ww」

 

この辺りでしょうか。

 

非常時なのにホームレスを受け入れない!酷い!

まぁホームレスにも事情はあるでしょうけど、時間がたくさんあるのだから逃げる場所なんて幾らでもあるでしょう。わざわざ避難所に逃げなくても、安全な建物なんて沢山あります。そもそも避難所にも収容限界があるので、納税していない(住民票が無く住所不定の)人間を受け入れる余力なんてないのです。

 

確かにホームレスはネットやテレビが使える我々よりリアルタイムの情報は入りにくいでしょうが、時間をかければ情報を得る手段もあるはずで、余りある時間をかけてさっさと逃げればよかったわけです。どうせ平気だろう、と思ってその辺プラプラしていたのか、そもそも情報を仕入れることを怠ったのか知りませんが、当日までのんびりしてたなら自業自得でしょう。

 

ツイッターにも書きましたが、大量のホームレスを受け入れて、本来避難すべき人間が「ここもう入れないんで」って追い出されたらどうします?例えばそれで揉めてる最中に妊婦や子供が外で待たされ、風に煽られて死んだら「何故ホームレスを受け入れて、子供や妊婦をすぐに中に入れなかったのか」とか非難するんでしょうかね。

 

「ホームレスを受け入れよ」って主張するのなら、「早い者勝ちだし、遅れて来た子供や妊婦が死のうが自業自得」と言い切れるなら筋は通っているでしょう。現実を見ず、自分では何もしないくせに「みんな救わないのは酷い」なんてオツム足りない偽善者アピールはいいんですよ。

 

 

ペットも家族なのに!受け入れてくれない!酷い!

家族と言うならあなたが守りましょう。あらゆる資産と労力を犠牲にしてでも。台風が来るとわかっていたのなら、安全な遠い地(今回なら関西方面とか)のペットホテルに預けてくれば良かったわけです。

 

今回はヤバそうだけど、まぁ実際何とかなるだろう!とのうのうと過ごして当日になって「ヤバいな、避難しよう」「ペットどうしよう」とか言い出したのならタダのアホです。もっと頭を使いましょう。

 

仕事でそんな暇など…と言う人もいるかもしれませんが本当にペットが大事で、家族と思っていて、その命がかかってるならそんな言い訳通用しません。ただ油断してたか、油断してなかったならペットの命のリスクより仕事を取ったってことですよね。

 

貴方にとってはペットは家族でも、他の人…特に動物嫌いとかアレルギー体質の人から見たら厄介者でしかないんですよ。あなたにとって大切な存在ならあなたが守りましょう。その行動がとれない、退避コストを支払う気がないのならそれは避難所運営ではなく貴方の責任です。

 

災害時なのに働くなんてブラックやば!!ww

これは仕事の中身次第ですね。いつでもいいような仕事をやらせる企業は頭悪いんだなって思います。多くの民間企業は災害中当日厳守の仕事なんてないでしょうし、その調整が出来てない時点でビジネスにおける管理力の低さを察するところです。

 

反面、消防、警察、自衛隊、避難所運営など、人々の生活や命を守るために動いた人達に対しては、その人達自身がブラックだわーって思うのは自由ですが、外野が揶揄すべきではないですね。

 

 

2.安易な「楽観」が命取り。リスクに備えよう

地震津波、不意の堤防決壊など予測できない事態には対応するのはなかなか難しいです。例えば直撃前の千葉の竜巻など回避不可なものもあったと思いますし、長野のように建物丸ごと水没するレベルでは対策も何もなく、避難することしかできないかもしれません。しかし、今回の台風では(特に関東は)事前に直撃の危機!とリスクが叫ばれ、定期的な情報開示もありました。

 

多摩川、荒川、鶴見川境川など河川の増水具合はネットで調べられます。今回は上流にダムがあるはずの(つまりある程度増水ペースをコントロールできる)河川が、直撃前にかなりのペースで増水していました。それを考えれば、直撃&緊急放水が重なった場合、夜間に氾濫のリスクが高くなることは予測できますし、特に低地に住む方は日中に避難勧告が出た時点で家財を高いところに上げる、貴重品をまとめ逃げる準備をするなど対策が取れたはずです。

 

しかし、(そもそも丘の上など海抜が高い方は除き)危険を伴う地域に居ながら避難をしなかった多くの方は「まぁ今回も大丈夫だろう」と楽観していたのではないかな、と思います。全く危機感を持っていなかったのか。不安を感じつつも日常を捨てたくなかったのか。危機感を抱きながらもあえて楽観することで不安をぬぐおうとしていたのか

 

保険も、警備も、災害対策も、多くの場合は無用の用なのです。平和で安全安心の際はまったくの無駄であり、無用と思えるものです。が、いざというとき案外役に立つものです。投資関連記事・広告でも暴落煽りの内容には食傷気味ですが、だからと言って目を背けていて直撃を受けてはたまったものではありません。

 

今回は関東地域でも一部を除き、大規模な洪水、浸水の被害は限定的だった(冠水や下水問題はあるものの)ように思えます。結果的に対策は無駄に終わる可能性も高かったわけですが、それは無駄だったと喜ぶべきであって、無駄に対策したことを悔やむべきでもなければ、対策しなかったことが正解だった、とは思うべきでもありません。

 

 

3.オチ。と言うか今回の教訓

普段まともそうでも、こういう時に頭おかしいor頭足りない連中ってたくさんいるなと感じました。そんな人間があふれる世の中で生きていかなければならないのですから、人生って大変ですね。

 

一つ目のオチとして、今の私みたいにこうして「わざわざ言わなくても良いこと」を書いてる奴らは須らく性格が悪く頭がおかしいということです。周りの人が無事だったら「無事でよかったね!」と素直に喜び合い、偽善者や頭足りない連中の発言はミュートするなりブロックするなり視界から取り除いて笑顔でいるのが道徳的と言えるでしょう。わざわざ噛みつくやつは狂ってますね(ブーメラン

 

二つ目のオチとして、道徳的だろうが性格が良かろうが悪かろうが、何を擁護しようが叩こうが、命あっての物種と言うことですね。どれだけ呪詛を吐こうが、陥った状況に恨みを抱こうが、平穏無事な日々に感謝でもしておきましょう。そしてそれを守るための意識というものを持っておきましょう。災害対策だけじゃないですよ。資産面もです。

 

最後に、あらゆるシーンで無知であれば、愚かであれば、淘汰されうることを忘れてはいけません。我々は自らや家族を守るためには多方面に対し、より賢明でなければならないのです。しかし、知恵を身に着けると合理性を求め心を失う方もいます。平和で文化的な日常においては賢く排他的でも、人の心を失っていようとも案外普通に生活できるもんです。……賢明な方であれば後は推して知るべし。

 

 

ではでは今日はこの辺で。