市場のパイを考える~高客単価ビジネスの弱点~
ライナスです。
今回はライナスが大好きな「パイ」の話です。サムネイルはそういうわけではありませんし、ライナスが好きなのもそういうことではありません。ビジネスにおいて、売上は「客単価×客数」です。時間で見ればリピート頻度も掛けましょうか。
なので、売上を伸ばすのは上記3要素のどれかを高めれば良いわけですが、ライナスは「客数」を増やすビジネスモデルを採用する企業を好んでいます。と、言いますのも、客単価を増やすやり方では、客数が減少した時のダメージが大きいのですね。
同じ100万円としましょう。
客単価1万円×客数100人 のモデルと客単価100円×客数1万人 のモデル、客一人離れた場合の被害にはかなり差があります。
しかし、特定の市場における顧客数はある程度限界があります。特定の商品を購入する人口だったり、企業数だったり、いつも買い手が無限に湧いて出るわけではないです。とは言え、世界中の特定市場全てを1社独占…と言うのはなかなか困難なので、まずは競合とパイを奪い合い、どれだけ自分の顧客になってもらうかが大切です。
ほぼ独占状態に入ってしまったら客単価を増やすか、別の市場を開拓するしかなくなりますが、主力の客数が減っているのに客単価を上げて売上を補おうとする、苦し紛れの戦法は長続きしないと思います。そういう「殿様商売」で苦戦してる会社を見ると、ヤバそうだな…って思ってしまいますね。
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もちろん客単価が高い方が利益を上げやすい場合があります。例えばとある製品を、今まで薄利多売で売ってきたとします。しかし顧客数が減ってきたので、価格を倍にして販売しました。売上げた数が半減したとしても、売り上げは同じ額になります。
しかし製造原価や人件費、輸送費などが据え置きである場合、利益率は向上します。年収アップの考え方と同じですね。
原価100円
販売500円
利益400円
100個販売
→売上5万円、利益は4万円、利益率80%です。
原価100円
販売1000円
利益900円
100個販売
→売上10万円、利益は9万円、利益率90%です。
年収も生活費が据え置きなら、同じですよね。
生活費100万
年収300万
→余剰資金200万
生活費100万
年収500万
→余剰資金400万
年収は倍じゃないけど余剰資金は倍になります。なので、見かけ上の数字は思いの外よくなりますが、シェアの減少が続いている場合、限界があります。
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こう言うシェア減少&客単価アップで苦し紛れに食いつないでいる会社は、打開策が打てないと厳しいんじゃないかなと個人的に思っています。出荷台数、販売数、原価率などにも注目して、売上、利益に騙されないようにしたいですね。
…と言いつつ、私はほぼ数字でルール化しているので、真っ先に騙されて嘆いてるタイプかもしれません。私も気を付けま~すꉂꉂ(ˊᗜˋ*)
それでは今日はこの辺で。
明日は大吉☆(。>ω<)b
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