ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

【非上場注目企業】クラウドHPCサービス「Rescale」

 

ライナスです。

 

今日は非上場ながら、上場されたら期待したい銘柄を紹介していきます。ちなみに財務とかの分析はしません。企業の紹介と、私がビジネス面で期待している理由を書いていくだけです。そのため、仮に上場したとして、期待と財務から成り立つ株価が成長することは保証できません。この点は予めご了承ください。

 

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さて、1社目は「rescale」です。 

www.rescale.com

 

rescaleはクラウドベンダーの1社です。AWSやAzureと同じようなクラウドですね。

 

特徴としてはHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向け環境に特化していることです。つまりビッグデータ解析、AIのような、次世代型の、高性能サーバを扱うワークロードに適しています。

 

そして、rescaleは(もちろんAWSやAzureもですが)皆さまがまず思いつく「IaaS」に留まりません。インフラリソースを提供する「IaaS」の側面と、HPC向けの環境を提供する「PaaS」の面に加え、多数のソフトウェアを提供する「SaaS」の面も備えています(つまりSaaSに近いわけですが)。

 

サービス概要はCTCさんのページもわかりやすいですね。

www.ctc-g.co.jp

 

元々、大学や病院、製薬、軍事など、研究・開発ではHPCが活用されます。これはビッグデータやAI云々以前から、膨大な演算をする領域では必要でした。今後はそれに加え、データ分析、AIのために機械学習などのHPCの需要が増えていくと思っています。

 

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少し補足しておくと、テクリテ連載ではBtoCに近い観点でAIやデータ活用、SaaS、5G関連について書きました。BtoB分野まで触れると関わっている人以外ではイメージしにくく、わかりにくいですからね。なので深堀りはしていないものの、AIはカスタマー向け(表)のみでなく、企業のビジネスを裏で支えるようなシーンでも活用されていきます。

 

こういったビジネス用AIを開発するために、機械学習用の高性能環境が必要になります。AWSやAzureにも類似サービスはありますが、rescaleは機械学習環境にも強く、使いやすい(らしい)環境を提供しているようです。

 

今後IT関連の企業以外もビジネスにAIを活用するようになれば、その開発のためのHPC環境はさらに需要が伸びると思われます。どこまでAIが有効活用されるのか、開発にそこまでコストをかける価値があるのか…など、将来どうなるかはわかりませんけどね。

 

 

 

さて、話を戻しますと、HPCです。研究・開発では元々利用されていましたが、相当なスペックが必要であり、環境整備はハードウェアのみならずソフト含め多くの観点で整備することが大変らしいです。

 

「らしい」と言うのは私は研究者ではないし、直接HPC設置をしたことがないからですね。同業者ではHPC専門部隊がいるくらいでした。私のように通常のSIerではあまり関わりません。つまり環境構築には高価な設備+専門で高度な技術者が必要であり、お金と時間がかかります。

 

それをrescaleを使えば、WebGUIから操作するだけで簡単に準備が出来てしまう…そして課金体型も利用料ベースで節約…と言うセールストークですね(笑)ホームページを見た感じ、実行優先度で料金モデルが変わるんでしょうか。

 

24時間365日解析をするわけでもない場合、買い切りだと利用頻度と比べ費用が高いですが、「予約制でリソースが空いてる時に使いたい」などできるならなかなか便利かもしれませんね。飛行機のように閑散期は安く使えるとかですね。

 

今後ニーズとサービス内容を考えると、今後も魅力的なビジネス展開だと思います。ただ、懸念があるとすればHWの進化が早く、投資した設備が陳腐化しやすいことですね。

 

HPCのような高度なハードウェア要求では、16コア2.2GHzのCPUを10個買った!16コア4.4GHzのCPUが新発売した!最初に買ったのは性能が半分だから、倍割り当てれば新製品と同じ性能!!…とは、ならないケースがあるのです。

 

世間のニーズが1コア辺りの性能を求める場合、最初に買った低性能な物はそれで足りる顧客に利用してもらうか、低価格にして利用促進などの対策が必要になり、ROIが落ちる可能性があります。

 

また、そもそも利用者や利用リソースの絶対量が増えなかった場合は負の遺産となりかねません。この辺りは経営の手腕が注目されるところですね。

 

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さてさて、今回は非上場企業ながら、今後注目したい企業の紹介でした。今は非上場なので投資はできませんが、IPOへの期待を込めたプレ調査のお役に立てれば幸いです。仕事柄IT企業が多くなりそうですが、評判良ければまたやりたいですね。ネタが切れたら評判問わずやるカモ?w

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は大吉☆(。>ω<)b

 

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