年功序列と終身雇用の廃止は歓迎すべき

経団連が終身雇用をもう守れない、と言う旨の発言をし話題になっていますね。 詳しくはニュースを見ていただけば良いのですが、今回は終身雇用と年功序列の廃止について、私個人の意見を書いていきたいと思います。

スタンスは大賛成です。年功序列と終身雇用は腐った制度だからです。そもそも、企業とて湯水のようにお金があるわけではありません。銀行や株主からお金を借り、そのお金を設備や人に投資し、そのリターンから銀行や株主に返して運営しているわけです。

つまり雇われている労働者はリターンを得るために企業から資金を「投資」されているわけですね。逆に我々労働者は企業に人的資本を投資し、リターンとして資金を受け取っています。この「資金」には限界があり、プールされた分を株主、経営者、従業員で分け合っている状態です。(厳密には赤字でも給与は出せますが、長くは続きません。)

年功序列＆終身雇用は、企業に利益をもたらさないのに、資金を浪費する投資不適格人材を永久保有するイメージです。その割を食うのは企業、株主、他のすべての従業員です。

尤も、株主には従業員個人個人まで目が届きませんから、すぐに「割を食ってる」というイメージには繋がらないでしょう。一番早く気付くのは若く給与が安く、更に優秀な労働者でしょうか。

「何故あのザマでアレだけの金をもらってるんだ…？」と。それでも実力の無い労働者は会社にしがみ付くしかないわけですが、実力のある労働者は金払いのいい企業に転職をします。

そして年功序列と終身雇用にウンザリしているので、実力を評価してくれそうな外資に行く人も多いでしょう。こうして日系企業は優秀な人材を失い、能力を落とします。その結果が業績悪化の形で株主に返っていくことでしょう。

働かない社員を守るために、

資本家や優秀な人材が割を食う…

まさに日本社会の縮図って感じですよね。

この事を理解すれば多くの方は賛成だと思いますが、それでも終身雇用＋年功序列の撤廃に反対する人は、博愛主義で年金も賛成、社会保障の増額も賛成、生活保護のための消費税増税も賛成な優しい方、もしくは本人が投資不適格人材のどちらかかなって思います。

終身雇用と年功序列を廃止し、実力がない労働者を切り資金を捻出、プールが増えた分、実力ある労働者に十分な報酬を払い雇っていく。こうして優良人材でポートフォリオを作っていくことで、企業の力も上がっていき、より成長につなげることができると思います。

切られた社員はその組織では力不足だったということなので、力を高めるか、そのままでも活躍できる職場に行けばいいわけです。日本は人材不足ですから、働こうと思えば働けるでしょう。もちろん待遇は悪化するかもしれませんが、仕方ないことです。待遇を向上させたければ自分自信の価値を高めるしかないですね。

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とは言え企業文化的にすぐに外資のような体制が浸透するわけでもなく、表面上廃止しても、実態は変わらないとかもありそうですね。一部の企業を除いて年功序列と終身雇用は続いていくことでしょう。

既に日系企業(中小)の人材流出は進んでおり、求人をかけても人が集まらない、と苦戦している会社も多いようです。 そんな中、企業間の格差は広がる一方になると思います。今も昔も優秀な人材を抱え先進的なビジネスに取り組めた会社は大きく成長するものですが、今後はその傾向が一層強くなりそうです。

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さて、そんな世の中の移り変わりの中で、やるべきこと二つあります。

・企業に切られず好待遇を享受するために、自信の価値を高める
・企業に切られても収入源を失わないように、投資や副業に勤しむ

私はどちらも頑張ろうと思っていますが、前者は自信がないですね。IT業界に身を置いてますが、どこかで技術革新についていけなくなりそうです。つまり、いずれ私自身が投資不適格人材になるかもしれないってことです。なので、可能な限り前者を継続しなるべく高い給与を受け取り、それを投資に回してリタイア可能な資産を形成したいと思います。

それでは今日はこの辺で。

明日は大吉☆(｡>ω<)b

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