投資に関してつまらないお小言
お久しぶりですライナスです。
何と2ヶ月ちょいぶりの更新です。
前置きの自分語り(飛ばしてOK)
元々毎月$1,500を追加入金する方針でしたが、今年はリバランスを繰り返すだけで純粋な追加入金はあまりしてきませんでした(つみたてNISAは除く)。最近はリバランスすらしなくなったので、特に書くことはなかったって感じですね。
リターンの定点観測だけでもしていた方が良いネタになりそうでしたが、それすらしていませんでした。チラチラ株価を見ていた限りではVTIに対して大きくアウトした後、下落もあって大きくアンダーしています。
ブログやTwitterに顔出す機会が減ってた間何をしていたかと言えば、本業とゲームですね。特に何をしていたわけでもなく、仕事して遊んでと言う平和な毎日を過ごしていました。
まぁ、前置きはこれくらいにしておきましょう。
本題
今日のブログは昔から何度か言ってきたことであり、多くの投資家は言わずともわかっていることであろう、投資について語る時は「前提」を伝えよう/理解しようってことです。ここでハイハイ、と察した方はブラウザバックしてもOKです。特に深い話はありません。
認知バイアスとか前後即因果の誤謬とか、「思い込み」的なものについて細々したウンチクもありますが、まぁそういう小難しいものは置いておいてにザックリ語りましょう。
データよりもまず前提
さて、全ての会話は「前提」を理解する必要があります。それが「データ閲覧」でない限り、データよりも前提を理解する必要があります。まず前提、何より前提、最重要なのは前提です。前提を理解せずに結論を正しく理解する事はできません。投資に関する会話ならば尚更です。
そもそも、我々投資家は未来を推測することしかできません。つまり決して断言が出来ない世界に居ます。データによる検証は行いますが、データは所詮過去の実績であり、未来を決定するものではありません。推測を助けるためのものです。前提や推測に説得力を持たせるためのものです。
例を挙げましょうか。
インデックス長期投資家の前提は「世界、あるいは投資対象の国の経済が伸び続ける」というものでしょう。全世界派なら全世界の、米国派なら米国の…と言った感じです。逆に日本株への投資を忌避しているの前提は「日本経済は衰退していく」と言う前提でしょう。
その前提の裏付けとして、人口増加/減少、実際の経済成長、過去の株価成長etc…をデータとして掲げます。しかしこのデータの見方にも様々な前提が入っています。「とあるデータはとある結果と紐づくこと」を前提としているケースが多いです。
例えば「人口増加(特に若年層の増加)は経済成長に寄与する」という前提です。過去の実績としてそうであっても、未来が同様とは限りません。たとえ10個のデータがあるとして、10個すべてが「過去においては」経済成長に寄与するものであったとしても、未来も同様に経済成長に寄与するとは限らないのです。
もっとも、「限らない」だけで高い確率でそうなるであろう、という推測の精度を上げる事には役立ちます。
ただの屁理屈じゃねーか!と思うかもしれませんね。確かに屁理屈です。ですが事実です。我々の語る話の中には多くの(もしかしたら話をしている当人さえ意識してないほどの)前提が潜んでいるのです。
あなたはどうでしょう?
自分が語る話の前提、わかっていますか?説明できますか?他人から聞く話の前提、理解していますか?データと結果だけ見て何となく納得していませんか?…このブログの読者の方は比較的高いレベルの方が多いので問題ないとは思いますけどね。
(このブログを読んでいるからレベルが高い、ということではなく、レベルが高い特異な人しか認知度皆無でマイナーなこのブログに辿り着くことはないでしょうから、という意味ですꉂꉂ(ˊᗜˋ*))
ちょっと自分語りを挟みますと、ライナスは本業でも投資でも意識はしていますが、それでもたまに振り返ってみると迷走しているなぁと感じる事があります。
ライナスの本業は営業兼SEであり、マーケティングの観点で営業戦略を検討しています。新しい施策を考えるとき、「何故そのこの課題に対してこの施策なのか」「〇〇が改善されれば売上が改善される…と言う前提で〇〇の改善を目指すのか」「その前提の妥当性はどこか」を逐一問うてます。自分にも上司にも同僚にも問うてます。
いちいち会話の度に前提を問うているライナスは完全に厄介おじさんです。同僚に居たらウザくて面倒くさいタイプです。これと同じようにツイート、ブログを書くたびにいちいち前提を書くと(語ると)かなりクドく、ウザい文章になります。Twitterのように文字数制限があれば尚更難しいでしょう。
なので省略した方が話しやすいのは確かですが、話し手/聞き手共にわざわざ認識を合わせずとも暗黙の中で話は進められるのはお互いのレベルが同等であるときのみなのです。
前提を捉える力のない聞き手が、前提を理解した上で省略した話し手の話を聞いても、正しく伝わらないことがあります(残念なことに、前提を伝えても正しく理解されないことだってあるでしょう)。
オチ
何故久しぶりのブログでこんな小言を書こうと思ったか、ですが…
久しぶりにTwitterを覗いてみて、前提が省略された(あるいは話し手も前提を意識/理解すらしていなそうな)話をチラホラと見かけました。主に非フォロワー(つまりお互い関わりの無い雨後のタケノコ系新興アカウント)の株価絶好調時のネタでしたので、このブログを読んでいるような方は私同様「あぁまたかww」と思いながら見ていた事でしょう。
からの~昨今の軟調ですから、これまた「あぁまたかww」と思うような励まし/負け惜しみツイートが増える事でしょう。その時は「こいつどんな前提で語ってんだろう」と考えてみてください。今までと違った趣を感じる事ができると思います。
この話は「奴らは投資理論において前提とか考えてない」と言うことを前提にした、注意喚起ブログでした。
最後に、投資の勉強をするときは前提を理解している話し手から、前提を共有してもらいつつ(そしてそれを理解しつつ)思考のプロセス、結論まで吸収できると、更なるレベルアップが望める事でしょう。
それでは今日はこの辺で。
明日も大吉☆(。>ω<)b