ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

2月買い増しでMSFTとABBVを選んだ理由

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ライナスです。


昨日のエントリーで「感覚的に買いたい銘柄はVとMSFTとPFEとABBVですごくすごく迷いました。」と書きました。何故この4銘柄で迷ったのか、と言うことを書いていきたいと思います。

 

が、残念ながらそれほど深い考察なんてものはありません。超!感覚的なものですね。ゆるゆると読んでいただければと思います。正直買い増し予算を$2,000から$3,000にして全部買おうか迷ったりもしましたꉂꉂ(ˊᗜˋ*)

 

さて、まずはこのブログのタイトルでもあり、一番最初に銘柄選定した時に基準にした要素でもある「高収益企業」…つまり営業キャッシュフローマージンを久しぶりに(オイオイ…)見てみました。

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全体的に20%を超えており、まだまだ悪くないかなと。まぁ2018年比で悪化しているものもありますし、ビジネス次第で高く出やすい、低く出やすいなどもありますし、これだけ見ても大した判断はできないわけですが…長期的に見れば、(個人的に好みじゃない金融株のUSB以外は)別にどの銘柄選んでもいいかな、というのが本音です。

 

PFE

手持ち銘柄の中でも通算で最悪のリターンであるPFEから。10月の決算では通期利益の見通しを上方修正したものの、今回の決算はイマイチで、財務悪化が見て取れます。そもそも昨年から特許切れの医薬品を分離し、新薬の研究開発に注力、収益性を高めるような方針を示していますので、規模の縮小はやや仕方ないかなとは思っています。

 

この改革が功を奏するかはすぐには分からないでしょうし、今までの(特許医薬品で稼げていた)PFEではなくなるのかもしれません。しかし特許切れの問題は製薬会社には切り離せないもので、そこもある程度株価に織り込まれていくと思っているので、今更慌てても仕方ないなと。わかっていた事です。

 

どちらかと言うと先を見据えた行動と改善に期待して買い増したいところでした。しかし今年は大統領選挙など政治的リスクもありますし、ビジネスの改革も始まったばかりです。これから幾多の課題がのしかかり、まだまだ下げる余地があるのかな、と思っています。

 

現在投下金額はABBV、GOOGLに次いで3位($8,227.05)ですが、唯一のマイナスリターンと言うことでナンピン気味でした。しばし静観と言うことで、買い増し候補から外しました。

 

ABBV 

主力医薬品の特許切れとアラガンの買収などでしばしば大きく下げたり上げたりなお騒がせ銘柄です。配当利回りは現在でも5%超えと高い水準でこの点は魅力的です。昨年は10%の増配も発表していましたね。

 

こちらもPFE同様、大統領選挙の政治的リスクや将来を見据えた改革真っ只中、と言うところです。 しかも投下金額は1位($8,835.68)であり、保有目標割合と実効割合の乖離率はヘルスケアの中でも最も大きいです(1月は月間で約8.5%も下げたにも関わらず!)…と言うことを加味すると、タイミング的にもリバランス的にも買うべき銘柄じゃないかな、とも思っています。

 

しかしPFEに比べ(合併もしてるので当たり前かもしれませんが)高い売上高成長率を誇っており、年々継続的に成長をしています。反面、流動比率は年々下がっており、負債が多い状況です。

 

個人的に大きすぎる負債は企業の倒産リスクを高めるため、(事業継続性に問題がなかった場合)割安に扱われる傾向が強いと思っています。と言うかコレは当然で、負債が大きければ支払いの負担もありますし、「倒産リスクあり」と「倒産リスクなし」では後者の方が評価されにくいです。

 

「事業継続性に問題がなかった場合」と言う前提は「倒産リスクあり」だけど「倒産リスクなし」として捉えるよ、という意味不明な前提なわけですが、これは銘柄選定における(正しいかどうかは別として)自分が描く(あるいは信じる)シナリオですね。

 

つまり「まだまだ成長の可能性を秘めている」けど「今はまだ重大な欠点のために評価されきらない」銘柄かと思っています。実はTを選好しているのもその辺りが理由だったりします。バリュー投資の考え方ですね。

 

と言うことで、買いすぎ感が否めないABBVは今回も買い…で。余談ですが、ジムクレイマー氏もお気に入りみたいですねꉂꉂ(ˊᗜˋ*)

realmoney.thestreet.com

 

MSFT

みんな大好きマイクロソフト。OSの他、IaaS、Paas、SaaSなどクラウドを提供し、決算も良く、2019年は米国の国防総省から大型案件を勝ち取った事でポジティブな話題に溢れた1年でした。

 

今後クラウド分野に若干のポジティブな…あるいはネガティブな材料があるのですが、MSFTならそれをポジティブな材料にできると信じています。上手く行けばAzureのシェア拡大にもつながるのかもしれません。

 

個人的には「長期で見ればいつ買っても良い」と感じる銘柄です。ただ、一応ハイテク銘柄ですしリスクオフに向かっていると思われる中で「あえて今買うか?」と言う点は迷いました。決算の数字は良かったですけどね。

 

MSFTがどうこう、というより、グローバルで景気が下向けばITへの投資も消極的になりかねません。いくらDXが進む中で特需がありうると言っても、金がなけりゃ企業は投資が出来ないわけです。クラウドビジネスはそういった時「固定費を減らす」ことが容易にできるのもメリットだったりします。

 

もちろんITを活用しているサービス系の企業が倒れても、WindowsやOfficeを活用する企業が倒れてもMSFTの数字には悪影響が出るでしょう。規模の大きさ故に、MSFT自身に問題がなくとも、経済の波により影響を受ける運命です。

 

とは言え、いつ来るかわからない不景気を警戒していては、いつまで経ってもハイテクの株など買えませんので、今回は特に気にせず買い増す事にしました。高掴みだとしても長期で見れば回復の余地あり、と判断したわけですね。

 

こちらも迷いましたね!決算後に下がっているので、拾い時かな、と。ただ、昨年は結構(印象的に)Vのような決済・キャッシュレス押せ押せな(好調な)イメージがあったのですが、ここで決算がイマイチだったのは予想外だな、と。

 

どこまで復活が織り込まれているのか、今後も期待外れな状況が続くと思われているのか、あんまりよくわかっていません。MSFT同様に消費が下向けば金回りが悪くなる可能性も高いです。キャッシュレスが進む中国では独自のキャッシュレスサービスや銀聯もありますので、Vは大きな市場を取りにくいという欠点もあるかなと。

 

収益性は相変わらずトンデモないレベルなので、MSFT同様「長期で見ればいつ買っても良い」と感じる銘柄です。組入れ比率がハイテクの中で最も低いので、リバランスの観点からはABBVを買わず、Vを買おうか迷いましたが…

 

1月も買い増していましたし、リバランスのため今後しばしば買い増す可能性もありますので今回は少し様子見しておこうかな?というところですね。

 

まとめ

ある程度数字にも期待して持っている銘柄も多いとは言え、株価にも景気にも波はあるものですし、あまり短期の決算で気を揉んでも仕方ないので(特に製薬系は新薬開発とか認可、特許切れ等の件もあり常時安定して…とはとても言い難い…)方針的には現状維持で行こうと思います。

 

ただ、APPLが凄まじい株価の伸びをしてリバランスが追いつかないので、余りポジティブに買い増す気のない銘柄の保有率を下げて現実的な水準に調整したいとは思います。

 

APPL 5%→8%

USB 3%→2%

AWR 3%→2% 

UNP 3%→2%

 

と言ったところでしょうか。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日も大吉☆(。>ω<)b

  

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