【寄稿】【米国株】AT&Tが力を入れるエッジとは?
ライナスです。
The Motley Fool Japanに寄稿した記事が掲載されました。
自分の好みばかり書いて、まともな銘柄分析を滅多にしないライナスですが、今回は珍しく銘柄分析系の記事です。と、言ってもIT関連なので「得意分野」に関する記事ですね。図もちゃんと自作しています。
エッジコンピューティングはIoTや5Gと並んでトレンドワードとしてしばしばメディアで取り上げられますが、業界内でも範囲が漠然としており、端末側にフォーカスしたり、サーバー側にフォーカスしたり、その実態が良くわからなかったり、捉えにくいワードでもあったかと思います。
そこを比較的ライトに、投資家目線で見たい、技術面よりビジネスの観点で記事にしてみました。
ここ最近の数年、及び今後目先の数年は、まだまだデータセンター内のトラフィックが多く増加する傾向にあります。そのため、CiscoやDELLなどのデータセンタースイッチを扱う企業や、BroadcomやAvgoなどネットワーク向け半導体を扱う企業に特需があるかと思います。
これはノースサウス(3tier)型の通信から、サウスウェスト型の通信が主流になることを受け、ネットワークスイッチの需要が増大するためです。詳しくは下記の記事が判りやすいと思います。
なぜサーバ/仮想化SEが「ネットワーク力」を付けなければならないのか?
もちろん、今回モトリーフールで取り上げたようなエッジ⇔DC間トラフィックも増えると言えば増えますが、データセンター内トラフィックの増大よりも緩やかで、5GやIoT本格化までは急増しないと考えています。つまり、目先1~2年ではエッジコンピューティングは日の目を見ず、まだまだ先の話になる可能性も高いわけです。
さらに言えば、AIやビッグデータのように、世間に期待されたほど盛り上がらず、期待が剥がれ落ちてから普及が始まり、周りの期待とワンテンポ遅れて実態を見せ始める…という可能性も大いにあります。今からエッジコンピューティングの繁栄に期待し通信株を買うのはやや期待を先取りしすぎており、競合がエッジソリューションを展開する猶予もあると考えられることから、TやVZに集中投資しても空振りに終わるかもしれません。
それでも、比較的安定した値動きで景気循環にも強く、高い配当で長期ホールドにも向いていることから、5G普及後の世界に淡い期待を込めて、通信株の比率を下げずとも好いかな、と思い至っています。なんならVZを加えて、Tと半分ずつ持っておくのもありかもしれませんね。未来が楽しみです。
ではでは今日はこの辺で。
明日も大吉☆(。>ω<)b
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