ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

【企業の変革】AI市場の成長で次世代のビジネスへ

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ライナスです。

 

この記事と次の記事で、ITがもたらす変革について書きたいと思います。これは決してITの話だけではありません。テクノロジーを活用した非IT企業の話にも触れることになるでしょう。

 

今回は「AI市場の成長と企業の変革」と題して、短期的なAI市場の話です。まずは少し古い記事なのでご存知の方も多いかもしれませんが、IDC予想でAI関連市場の成長率に関する記事がありました。

japan.zdnet.com

 

AIをあまり理解していない方からすれば、「猫も杓子もAI、AI…世間で商品化されている"AI搭載"商品は大したことないし、騒ぎすぎだ下らん…」と思っているかもしれません。もうブームは去ったと。下火であると。そういう見方もあるでしょう。

 

しかし、この記事によれば、

2018~2023年までの年平均成長率(CAGR)は28.4%

とのことです。十分成長余地があります。

 

まぁ、実際くだらない商品も沢山あります。実際に搭載しているかもしれませんが、別に搭載しなくてもいいような、つまりタダの謳い文句としての「AI」も沢山あります。「サブスク」とか「〇aaS」みたいなトレンドワードに飛びついた系ですね。

 

しかし以下の文章に注目してください。

ユースケースはさまざまだが、2019年に最も多いのは自動化された顧客サービスエージェントや、脅威に対するインテリジェンス/阻止のためのシステム、販売プロセスにおけるレコメンデーションに関するものとなっている。また今後の5年間では、人事関連業務の自動化や、薬剤の研究開発が最も力強い成長を見せるという。

 

市場として伸びる分野は、その辺の家電に内蔵されたなんちゃってAIとは一線を画しているわけです。人々の仕事に変化をもたらす。ただ「取って代わる」わけではありません。人間の叡智を結集し、人間だけでは実現し得なかった新たな領域に踏み込むわけです。

 

この辺を語ると長くなるのでザックリ語ると、AIを作るには膨大なデータが必要です。そのデータは今まで人間が作り上げた「経験則」であり、人間の脳も学習した「経験則」を基に思考しています。AIは人間の脳を真似たものなので、教育、学習が稚拙なら赤ん坊のような処理・判断レベルであり、十分な教育、学習が施されれば、偉人を超えた天才が開発されるわけですね。

 

広義で見れば「人間に可能な判断が機械にも可能になる」程度のものですが、100人の天才クラスの知識量、判断力を1台のAIが持つとなれば、それはかなりの物でしょう人間だけでは実現し得ない領域とはそういうことです。

 

さて、上記のユースケースをもう一度見てください。直接的に「ITそのもの」であるユースケースはほとんどありません。顧客サービス、販売プロセスの最適化、人事関連業務の自動化、薬剤の研究開発…いずれもITを活用せずとも実現されていた仕事が、時代の流れにより「IT化してそれを人が活用する」ようになり、今度は「AIにより半ば自律的に実行される」ようになります。

 

それを必要としてるのはIT企業ではありません。ITを活用し、ビジネスを促進させようとする非IT企業なわけです。ハイテク株を買わないからIT知識は必要ないかな…そういう時代は、もう終わるわけですね。世の中は目まぐるしく進化しています。

 

企業にデジタルトランスフォーメーションが必要不可欠であるように、我々投資家の知識、思考もトランスフォーメーションが必要となるでしょう。「トランスフォーメーション」つまり企業も、世界も「構造改革」が起こるわけです。

 

 

ではでは今日はこの辺で。

明日も大吉☆(。>ω<)b

 

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