【米国株市場】果敢に買い向かうのは英雄か愚者か
ライナスです。
最近、米国株のボラティリティが高い状態が続きますね。逆イールドが発生したり、不発気味ながらトランプ砲で調整を試みたり。日々の変動だけで見ればそもそもあまりアテにならないような「読み」がさらにアテにならない相場が続きます。
さて、私は以前からツイッター上でもブログ上でも主張している通り、比較的(誰との比較だ、という話ですが)リスク許容度が高い方なので、この数日程度の下げは話のネタ程度にしか思っていません。
そもそもライナスPFは同タイミングで買ったVTIと比べ2.8%程度アウトパフォームしており、マイ転していないことから含み益が残っています。「余裕ぶりやがって、含み益がありゃダメージゼロだろ!」と思われそうですね。ごもっともです。
ともすれば、最近インデックス投資を開始した人はマイ転している可能性があり、不安を抱えているのではないでしょうか。TL上ではベテラン投資家も多く「逆イールド前はリセッション前に上げるからまだ買い」「買い場だろ!ストロングバイ!!」「安く買えて嬉しい!」と言った内容のツイートも散見されます。あたかも果敢に買い向かえることが正義であるが如くです。
私も長期投資家として、限られた入金力の中で少しでも安く買いたいとは思っているので、類似のツイートをすることもあるでしょう。実際毎月$1,500の購入を目標としているので、下げてくれれば安く買えるわけです。しかしこれは決して買い煽っているわけではないという点はご理解ください。
ここ数日の、私の感覚で言えば「この程度の下げ」で買いに飛びつくのは、そもそもキャッシュがダブついている人、定期的な入金に伴って「安く買えたからラッキー」と思える人に留めるべきだと思います。もし、あなたがここ数日のボラティリティの高さで心がザワザワしているのなら尚更、です。
今叫ばれている「逆イールド」の傾向は過去の話であり、あくまで「傾向」の話です。理屈を理解した上で今回も同じになると確信しているのなら良いですが、よくわからないけどそうなのかー!じゃあ買わなきゃ!出遅れる!…と雰囲気で買おうとしている方はお気を付けください。
もう一段株高があるにせよ、その後は下がる可能性だってあるわけです。株高もなく突如下げる可能性もあるわけです。もちろん、下げは来ずこのまま上昇し続ける可能性もあるわけです。未来は不確定です。過去の傾向は参考になるものの、それに縋って未来を読めた気になるものではありません。
もし「もう一段上げた後大きな下げが来る」と信じていて、「含み損を恐れている」のに「上がったからと言って売る気がない」のなら、今は買い場ではないことになります。先の前提に従えば、仮に今飛びついて買い、過去の傾向通りもう一段株価が上がったとしても、その後「今飛びついて買った価格より下げる」可能性が高いからです。
利益を逃すリスクと、傾向通りに市場が動いた場合高掴みの株を抱えて不安に苛まれるリスク。様々な可能性、様々なリスクを認識し、正しく向き合うべきです。
下げて不安なときは他人の「自分にとって都合がよさそうな意見」に頼りたくなり、リスクから目を背けてしまいがちですが、冷静な判断が求められます。赤信号をみんなで渡った結果、まとめて轢かれることもあるのです。青信号で渡っているのに轢かれる事件だってあるくらいですしね。株式市場はとりあえずついていけば安全…とは限らないわけです。
ここで果敢に買い向かった人が爆益を成し英雄となる未来もあれば、暴落の果て後悔とともに市場から姿を消し、愚者と成り果てる未来もあるのです。これは誰にもわかりません。逆に静観の結果、みすみす利益を逃す愚者になる未来もあれば、暴落時にキャッシュを蓄え少しでも心穏やかでいられる賢者になる未来もあるわけです。もちろん1か0かではなく、横ばいで0.5くらいの未来もあるでしょう。
ここで終えるとただいたずらに不安を煽っただけみたいになるので、私のスタンスを書いておきます。
私は今後数年の米株市場全般にはややネガティブ~中立です。ハイテク、ヘルスケア、は中立。生活必需品、公益は中立~ややポジティブ。資本財、エネルギーはネガティブ。金融は特にネガティブ。ただし投資スタンスは全体的にバイです。矛盾している気もしますが、特に買い控えや売りは考えていないということですね。
ちなみに去年は市場全般において超ポジティブ&ストロングバイでした。そろそろ緩やかに地合いが悪くなっていきそうだなと思ってはいますが、特に気にせず定額($1,500)で買い付けていこうと思います。
ではでは今日はこの辺で。
明日も大吉☆(。>ω<)b
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