ライナスの米国株投資術

ライナスの米国株投資術

NYSE上場米国系企業(の、日本法人)に勤めるライナスの米国株式投資記録。投資方針や成績、雑感など書いていきます。

【テクリテ連載】ハードウェアの進化【第二回】

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 テクリテ連載第二回です。

お題は「ハードウェアの進化」です。

 

まずはテクリテ連載についてご一読ください。

guillemet0u0.hateblo.jp

 

今回の話は今後掲載予定のクラウド、AI、Saas、5Gなど、様々なところに繋がるお話です。直接的にHWメーカーの株を買わないにしても、テクノロジーの基礎として押さえておいて損はないです。

 

皆様はムーアの法則をご存知でしょうか。

ムーアの法則(ムーアのほうそく、Moore's law)とは、大規模集積回路LSI IC)の製造・生産における長期傾向について論じた1つの指標であり、経験則に類する将来予測である。米インテル社の創業者のひとりであるゴードン・ムーアが1965年に自らの論文上に示したのが最初であり、その後、関連産業界を中心に広まった。

ムーアの法則 - Wikipedia

 

大体5年おきにCPUの性能が10倍になると言うものですね。10年後は10*10で100倍、15年後は1000倍になるということです。とは言え、上記Wikipediaの「法則の限界」にもありますが、この法則=CPUの性能向上は永遠に続くわけではないでしょう。少なくとも成長のペースは緩やかになっていく可能性があります。

 

が、しかし!!!

 

過去を振り返れば、常に「性能の限界」を超えてきました。システムを作るためにはサーバなどのHWが必要ですが、常に何かしら、どこかしらがボトルネックになっています。

 

・CPU

・メモリ

・ハードディスク

・ネットワーク

・各パーツの接続(コネクタ、ケーブル)

・OSやソフトウェアの制約

 

私が子供の頃のCPUは1コアが辺り前で、デュアルコアでも高価な印象でした。今やサーバ製品のCPUは1CPUで56コア112スレッドのものもあります。4個搭載も可能です。

 

CPUが高速化し、メモリも大容量化する中で、ボトルネック(限界発生点)になりやすいのはストレージ(HDD)やネットワークです。 システムの性能を高めるためには、どこか1箇所が遅いとダメで、全体が高速化していく必要があります

 

そこで高速化しにくかった部分も研究され、技術革新が起こるわけです。IT関係やパソコン好きではない人には何のことやら…となりそうなのでちょっと詳しく書きますね。

 

下の図を見てください。早いところは線を太くしています。遅いところは線を細くしています。

 

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基本的に、CPU直結の箇所は早い(太線)です。

しかし、HardDiskやSSDSATAケーブルで接続したり、HBA(ホストバスアダプタ)から外部ストレージに接続したり、LANケーブルでネットワークスイッチに接続したり、何かしらのケーブルを介していくたびに遅くなっていきます

 

最新の規格ではそうでもなくなってきたかもしれませんが、内蔵HDDよりUSBHDDの方が遅かったりしましたよね。同じHDDに書き込むのにネットワーク経由だと遅かったり。

 

 

 

こういう「遅い箇所」を潰すべく、HWは進化してきたわけです。そもそも遅いHDDが高速なSSDに置き換わってきた以外にも、接続の細い部分を潰すために、そもそも6Gbpsが限界だったSATAを進化させて12Gbpsを可能にしたり、光ケーブルを使ったり、直接CPUとやり取りできるように直結可能(PCIe接続)にしたり、ネットワークも100Mbpsから1Gbps、10Gbps、100Gbpsになり、NWスイッチも、ケーブルもドンドン進化してきました。

 

こうしてあらゆるパーツが高速化に対応してきたからこそ、システム全体の大量高速処理、データの大容量化が可能になり、ビッグデータ、AI、クラウドSaasなど従来なかった技術やサービス提供形態でのビジネスが可能になってきたわけです。

 

何処かが早くなれば、脚を引っ張る他の箇所も進化する…そう考えたとき、記事の最初を振り返ってみましょう。ムーアの法則です。もう一度概要を繰り返すと、大体5年おきにCPUの性能が10倍になると言うものですね。10年後は10*10で100倍、15年後は1000倍になるということです。

 

もちろんこれは理論上、そして過去の経験則によるもので、今後もこの通りに高速化が進むとは限りません。どこかで限界が来るかもしれませんし、技術革新によりこのペース以上に高速になる可能性も捨てきれません。

 

さて、今でも前日の記事にあるように、ITのトレンドワードは枚挙に暇がなく、驚くような技術革新は、日々進んでいます。今回は例としてサーバを取り上げましたが、スマホなどのモバイルデバイスも同様に、日々進化しているわけです。

 

世の中が今の1000倍の速度で物事を処理できるようになった時…どんな世界になっているのでしょうね。今から楽しみですね。今回の記事、ハードウェアの進化と高速化を背景として、次からのトレンドワードを取り上げた記事に進みます。

 

次回は「仮想化・クラウドの台頭」について書いていきます。記事中で疑問、質問、異論、反論あれば歓迎です。コメントでもツイッターでもどぞどぞです。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は大吉☆(。>ω<)b

 

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