金融セクターを好まない理由
ライナスが金融セクターを好まない理由です。
前回も書きましたが、ライナスはハイテク以外の景気敏感株があまり好きではありません。金融セクターもあまり好んでいません。不景気や恐慌時のダメージが大きすぎるからです。
USBの記事でも少し触れましたが、貸倒れが最大の敵でしょう。長期的な低金利や融資希望の減少でも業績は悪化するでしょうが、これはある程度ジワジワ数字に出るので予測できます。
好況時に緩めの審査で貸し付け、景気悪化で貸付先が次々倒れると、利益どころか元本すら回収できなくなり一気に業績悪化します。私が知る限り、銀行の破綻の多くは無理な融資や、景気悪化による致命的な貸倒れが原因です。
これは銀行の規模を問わず起きる可能性がありますし、ジワジワ体力を失っていくこともあれば、一見好業績でも、実は無理な貸し付けをしていて、何かをキッカケに貸倒れ、そこから再建できずに経営破たん…となることもあります。
過去の教訓を生かし、各銀行も健全な経営をしていると思いたいですが、業績次第で無理することもあるでしょう。日本だとスルガ銀行や足利銀行のようなケースです。米国でもサブプライム問題のような例もありますね。
不渡手形が生じた貸出先があると、行員が昼夜交代で会社の前に張り込み、棚卸資産を手に入れようとする他の債権者を追い払い、素早く処分したため、他行からは「逃げの足銀」「石橋をたたいても渡らない」と言われた。
銀行融資では不適格な案件に対しても融資を積極的に行った。当時、これに疑問を呈する向きは少なく、逆に「地銀の雄」「地銀の住友銀行」などと賞賛された。
このように「安定体質」「好業績」と言われた時期がありました。スルガ銀行も今でこそやらかしている印象がありますが、その2年前にはこんな↓記事も書かれていたのです。
地銀と大手銀行は資金規模も事業規模も違いますし、国内の銀行と海外の銀行では企業体質も異なるでしょう。
なので私がややネガティブなイメージを抱きすぎかもしれませんが、ネット普及により情報が豊富になり便利な決済システムが発達する中で、手数料ビジネスなどが締め付けられ、長期的な低金利と重なれば無理な融資で利益を確保しようとするのは避けられないでしょう。日本の銀行はまさにその状態であるイメージです。
米国は目先の金利が上昇しているのでしばし安泰かもしれませんが、いつか来るかもしれない利下げやリセッションの時は、保有銘柄が即退場しないように注意したいところですね。
それでは今日はこの辺で。
明日は大吉☆(。>ω<)b
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