何故「永久保有」を掲げないのか?
米国株長期投資家の中には、「永久保有」を掲げている人が多いと思います。
株価が下がったら買い増しチャンス!と言いつつ、暴落したら狼狽売りするクソダサい投資家も多…こう言うのは別の方に任せるとして、基本的には売らないスタンスなわけですね。
しかしライナスは「長期投資家」を自称していますが、永久保有を掲げず、売却ルールを設けています。
売却ルール(2019/5/3時点)
・3年連続営業C/Fマージンが20%を下回った場合
・3年平均営業C/Fマージンが15%を下回った場合
・3年間の営業C/Fが下降している場合(競合他社と比較)
・市場のシェアを著しく失った場合
あ、売るんだwwって思ってる方もいるかもしれませんね。 売却ルールを設けた理由は簡単で、買った理由の逆を行くようなら、持っている理由が無いからです。私の投資方針はブログ名の通り、「高利益企業への長期投資」なわけです。理由は前日の記事を読んでください。
つまり前提である「高利益」が崩れた時点で、投資対象外になるので売却する、と言うワケです。
(2020/2/16追記)
と、思っていたのですが、数字以外に、投資のシナリオやビジネスのビジョンに期待が出来ない場合は売却しようと思っています。これは、そもそも保有銘柄に対する「腹落ち」を重視してインデックスから個別株に移行したのに、「腹落ち」できなくなった銘柄を保有する意味がないからですね。長期投資には納得感が大切です。資産形成、言わば人生の一部ですからね。
直近でモトリーフールに以下の記事を寄稿したわけですが、PFの中には「何故持ってるの?」と聞かれた時に「収益性が高いから」とだけは言えるものの、「他には?」と聞かれた時「なんでだろう…」となる銘柄も出てくるわけです(最初はガチホできるイケてる銘柄と思っても!)。
描いたシナリオ、ビジョンを信じ、そこに向けて歩いていければ良いです。ただ、多数ある「とある銘柄」の未来のシナリオのうち、実際に選ばれるシナリオは「1つ」であるわけです。当初思い描いていたシナリオと現実が乖離した場合、「思い描いてたシナリオを都合よく修正する」のではなく「売却を検討する」のも重要な選択肢であると思います。
(追記ここまで)
最後にちょっと横道にそれます。
多くの長期投資家は…先人の長期投資家ブロガーの方々…そうですね。例として…あえて名前を挙げさせていただくと、バフェット太郎氏に感化され、「売買は手数料や税金分無駄」「長期投資を掲げてすぐ売るのはクソダサい」と思っている投資家の方もいるのでは?と思っています。
「売買は手数料や税金分無駄」←これは正しいと思うのですが、氏は「下落しても優良銘柄に再投資し続けるべき」と言っています。ポートフォリオも不景気に強いディフェンシブ銘柄中心です。
つまり「シェアを失い、キャッシュを稼げず、株主還元もできない」企業となっていくのなら、それは優良企業じゃないから売ってもクソダサくないのですね。ガチホ!とか言ってる方がヤバいと思います。(そもそも売るハメになる銘柄を選んだ時点でクソダサいのか…?)
過去クソ株と化したと思われていたアップルも奇跡の復活を遂げているので、ガチホが正しいのかホールドが正しいのかは読めない未来のことですが、私は株価の変動で売らず、業績の推移やビジネスビジョンで売ります。
欠点は業績が落ち始めてから売ることになるので、株価のテッペンで売却するのはかなわないことでしょうか。そもそも底で拾ってテッペンで売る、なんて気はないので良いですが。
それでは今日はこの辺で。
明日は大吉☆(。>ω<)b
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