5G銘柄の行く末。割高?割安?どう稼ぐのか?
注意:
この記事は私の妄想も含みます!
「私が考える」「個人的に」と言う表現は、保険みたいなものです。「私が発想の第一人者」と言うことではありません。すでにあるかもしれないし、夢物語かもしれません。未来のことはわからないので、参考までにどうぞ。「それは違うぞ!」「こんなんはどうよ?」と言ったご意見もお待ちしております。
5Gが実用化されるにつれ、通信、ハイテクなど5G関連銘柄への期待が高まっていますね。さて、この5G銘柄は今後どうなるか?今の期待は過剰なのか?まだまだなのか?個人的な考察を書いていこうと思います。
------------------------------------------
1.世の中はどう変わる?
まず、通信速度が向上することでもっとラグが無く…と言うのもその通りかもしれませんが、今までネットワークがボトルネックで不可能だった、大容量通信や大量接続、低遅延必須のサービスが可能になります。例えば3Dテレビ会議やリモートオフィス、接続台数が増大するIoT、自動運転などです。
これらは接続台数、データ通信量が多かったり、自動運転などは通信遅延があると事故を招くので、現行の通信規格では対応しきれませんでした。これらが可能になっていく、ということですね。
2.「5G」でどう稼ぐのか?
5GやAIが影響する業界は多岐に及びますが、ここでは便宜上以下の4つにカテゴライズします。
・ハードウェア企業
・ソフトウェア企業
・通信サービス企業
・サービス利用企業
【ハードウェア企業】
まず直接的な売買が盛んになるハードウェア企業ですね。NW製品を製造するシスコや、通信機器向け半導体を製造するクアルコムやブロードコムなどでしょうか。IoT製品を作る家電メーカーもここに加えます。リモートオフィスを実現するホログラム会議システム、VR/AR関連のハードウェアもここですかね。
ハードウェア関連企業の需要増は一過性のものと思っています。4G→5Gへの製品移行やIoT製品の買替、買足し需要が発生しますが、普及してからは現行のシェアを維持することになります。
多くのハードウェア製品はパイを奪い合うことになるからです。旧製品のシェアが縮小し、新製品のシェアが増えるだけですね。そのため、既にシェア持っている企業の場合は継続的に伸び続けるか、と言うのは疑問です。
例外として、現在はそれほどシェアを持っていない企業が、新技術導入のタイミングでトップシェアを確保するようであれば、その企業はシェアを持っていない現状と比べれば一時的に大きく、その後も継続的に伸びていくことが予想されます。
また、新旧の入れ替わりが緩やかな自動車や、スマートスピーカーのように、IoT導入により今まであまり利用されなかった、あるいは新たな用途で利用される製品は ある程度継続的に売上増は見込めるかもしれませんね。
【ソフトウェア企業】
これは多岐にわたります。IoTや自動運転車などのハードウェア製品に組み込むソフトウェア、AI開発、Saas企業などがありますね。これらの企業はサブスクリプションで稼ぐことになると思います。
IoT製品もハードウェアの販売のみでなく、AmazonEchoやGooglehomeのように利用に伴いアカウントが必要になる、特定サービス利用(音楽など)に課金する要素がある場合、加入者純増と継続的な売上増が望めると思います。
BtoB系はビジネスツールとして長期採用される可能性もあり、AI開発も学習に使うビッグデータの入手量などがありますから、ジャンルによっては大手の方がやや有利な気がします。
Saasなどは比較的乱立しやすく乗り換えやすいです。特にBtoC系は乗り換えやすいですね。支払いが月額or年額です。気に入らなければすぐ辞めて、より良いサービスに移動できます。どう優位性を保ち、シェアを獲得し続けるかが課題になります。
プラットフォームやデバイス、IoT家電群など、ブランド力で囲い込みができる企業は有利でしょうか。全ての製品が1つの課金で済むなら、バラバラの製品を使い、バラバラのサブスク課金をするより手軽で安価にできますからね。
【通信サービス企業】
単純に4G→5Gの乗り換えについては、料金体系を変え、値上げすることで売上増は見込めますが、限定的でしょう。スマホ1台の契約に目を向ければパイを奪い合うだけです。
IoTについては契約・課金体型によって加入回線純増になり、回線への課金は継続的なものになるので長期的に売上増が望めそうです。これはSaas企業と同様ですね。
完全な妄想ですが、デバイスと通信サービス企業が提携して、通信料、IoTサブスク料、デバイス販売がオールインワンになったらかなりシェアを独占できそうですね。価格に優位性があればですが。
例えばAmazonとベライゾンと家電メーカーが協業して、AmazonブランドのスマホやIoT家電作って売り、プライム会員になれば各サービスへの課金と通信料が全てコミコミ、通信使用量やサービス利用具合、デバイスの一元管理も可能…となるようなイメージです。独占しすぎですかね。
すでにある or 制度上不可などでしたらすみません。
【サービス利用企業】
これは多岐に渡りすぎるので触れる程度にします。直接的に5Gビジネスで売上増を狙うというよりも、5Gで実現したサービスを利用して業績改善する企業です。
例えば自動運転車を活用した配車サービスや配送業、リモートオフィスを実現して効率改善する企業や、 IoT製品で自動化して人件費を減らせる工場や一部の飲食業などですかね。RPAに近いです。
技術の進歩により真の意味で「働き方改革」が実現し、コストカットにより利益改善ができるかも、ということです。※日本で叫ばれる「とりあえず残業減らそう!」みたいな場当たり的な 働き方改革のことではないですね。勤務構造の根本的な変革です。
とは言え、人件費とサービス導入どちらにコストがかかるか、自動化は継続して、柔軟に対応可能なのか、など課題はあります。あまり踏み込むとシンギュラリティにまで及んでしまいますし、シンギュラリティは来るのか?来ないのか?と言う議論はここでは避けたいので「そんな見方もあるかもね」程度で…。
3.期待は過剰か不足か?
結果的に言えば企業次第ですかね。(無責任回答
詳細を書いていきます。
私が考える稼ぎ方の例を挙げていきましたが、まとめると、私のスタンスとしては以下の通りでした。
・一過性の需要増は短中期でプラス(大手ハードウェア、製造)
・加入者が望めるものは中長期でプラス(通信、サービス、ソフトウェア)
・シェア奪還の場合で中長期で大きくプラス(新興ハードウェア、製造)
・競合の台頭でシェア低下の場合大きくマイナス(各大手企業)
これを踏まえて、ある企業が今現在高PERであった時、大前提はその企業の優位性、シェアは継続していくことです。
その上で、
その企業の業績が直接加速してPERに追いつくのか(サブスク系)
5Gに出遅れた競合他社が淘汰されシェアを広げるのか(HW系)
と言う点を考えたいです。最終的には同じ結果かもしれません。
しかし前者は100億の売上が新規加入により+50億されます。ユーザ全体からすると、支出が1.5倍になるわけです。売上の純増を望めるのである程度期待してもよさそうです。サービスの広がりによっては収入源を拡大しやすいので、ある程度高PERでも追いつく余地があると思います。
後者は他社の50億が自社に乗り換えられ150億になります。ユーザ全体からすると、支出自体は変わらないわけです。これはパイを分け合うだけなので、そこから伸び止まりそうです。こちらは高PERの場合、追いつく余地があるのか疑問です。また、淘汰される企業に投資していた場合は悲惨ですね。
-------------------------------------
異なる方向から見ていろいろ書きましたが、言いたいことは結局全部同じでしたね。
ライナスとしては長期で見たいので、
ハードウェア系にはネガティブ
ソフトウェア・サービス系にはポジティブ
通信サービス系は中立~ややポジティブ
と言うイメージです。
短期で見たい場合は、ハードウェア系も大いにありです。乗り換え需要やシェア奪還を期待するなら小型株もチャンスありかもしれませんね。(ややギャンブル的?)
影響範囲が広すぎて、確実的なことは何も言えず、妄想やポジショントーク満載の記事になってしまいました。なんだかモヤッとした内容でしたかね。すみません。
あまりに長くなったので、数回に分けようかと思いましたが、一度に読んでいただいた方が理解していただきやすいかと思い、記事数稼ぎは辞めて4000文字近い記事を単発で上げました。ここまで読んでくださった方、長文にお付き合いいただき感謝です。
5GやAIについて「まだこれから!」「いよいよ実現!」「いや、幻滅期。」など、様々な情報が飛び交うかもしれません。判断難しいですね。私は「まだこれから」だと思います。目先で実現するのはそれなり、あるいは熱狂に沸くほどのものではないかもしれません。
しかしそこで得た知見を活かして更なる進歩があることでしょう。やや期待が過ぎるかもしれませんが、我々が容易に想像できないような革新的な世界が、未来で我々を待っているのかもしれません。
楽しみです。
補足記事を書きました。
それでは今日はこの辺で。
明日は大吉☆(。>ω<)b
応援ありがとうございます。
励みになります!╭( ・ㅂ・)و